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2:その他大勢の就職活動生に差をつけよう

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どうしたら他の就職活動生に勝てるのか

次はここにポイントを当てましょう。
先に結論を端的に言えば、【 面接で良い印象を残せばよい 】となります。

そもそも企業は、どんな人を採用したいと思っているのでしょうか。企業はどうやって人を選ぶのでしょうか。その人が本当はどんな人なのか、どうやって見極めるのでしょうか。

たかが数回の面接やエントリーシートでは結局はよくわからない、というのが真実です。
だからこそ、学歴やそれに準ずる資格、実績がものをいう世界です。しかし、たかが数回の面接やエントリーシートを甘く見てはいけません。面接での好印象は、何物にも代えがたい武器となります。

学歴や筆記試験での足切りを通過すればいよいよ面接となりますが、内定をとれるかどうかこの面接にかかっています。

面接で判断・評価されるものは、人間性とか人柄とよばれているものです。
それは、エントリーシートに書かれている内容や面接での言動から受けるあなたの印象全般です。
漠然としていて、数値化できない印象です。
面接では必ず自己PRをすることになりますが、この自己PRの出来が採用・不採用を分けるカギとなります。

※学歴・資格などは、長期間の努力ができることの保証書といえます。また文章力、計算処理力などのデスクワークにおける処理力の高さが、ある一定レベル以上あることの保証書となります。
これに関しては、いざ就職活動をはじめようというときにどうにかなる話ではありません。他の部分の向上を目指しましょう。
処理力の高さは、筆記試験(SPIのような)においても測られます。主に足切りで使用されているようです。
理系のテストに不安を感じている人が多いと思いますが、多くのテストは中学数学程度の見直しをしておけばよいです。不安な人は一通り見直しておくべきでしょう。

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特別なアピールではなく、縁の下の力持ちをアピールしよう

どうやって自己PRをしたらよいか困ってしまう、特別なPRなんてないという人が多いと思いますが、心配いりません。
あなたの中にある人として誇れる部分をアピールしてください。

企業が学生に望むものはそれぞれ企業ごと多岐にわたりますが、多くの企業で共通するものとして、我慢強い、誠実である、約束を守るなど、そういう人として信頼に足る人が欲しいのです。
何でもやります、雑用も嫌がりませんというタイプも好まれるでしょう。
実際に社会に出て、どんな仕事をするのか想像もつかない人も多いでしょうが、仕事の多くがとても地道な作業であるといえます。
特殊能力をガンガンつかって新しい価値を生みだして利益を出している人なんてほとんどいません。
事務処理だったり書類作成だったり、あるいは円滑な人間関係(社内で、取引先で)を保つことだったり、企業はこういうことがきちんとできる人が欲しいのです。

特別なPRがないと思っている人は、「組織(団体行動)での活動において、自分はこういう面で役にたつことができるだろう」という類の自己PRが有効です。

縁の下の力持ちアピールです。

ほとんどの会社が一匹狼的な人よりも、協調性のある人を欲しがっているのです。
自己PRには必ず、根拠となる具体的な過去のエピソードが必要となるので、きちんと説明できるようにしておきましょう。

よくいる大学生のうちの1人からの脱却

ちなみに、バイト・ゼミ・サークルでの活動の自己PRはよほどのハイレベルな実績でない限りは特別なPRとはなりません。
学歴や資格に上乗せできるようなものとは思わないでください。
例えばバイトでリーダーとして皆をまとめた、自分にはリーダーシップがあります!という類の自己PRは、以下の3つの理由から減点されることもないですが、まったく加点になりません。

  1. 本当によいリーダーだったかなんてわからない(そもそもリーダーだったのかさえ)
  2. リーダーになり得る人間かどうかは、面接時の会話で面接官の方が判断すること。そんな短時間でわかるのか、といえばなんともいえないが、明らかに優秀な人と、明らかにダメな人は会話でわかる。
  3. リーダーだったアピールをする人が山のようにいる(サブリーダー、副部長など含む)。

凄くたくさんいる大学生のうちの1人、という認識にしかなりません。
この経験だけでアピールするのではなく、この経験【 組織での活動にとってどのように役立ち得るか 】に繋げるようにPRしましょう。【 よくいる大学生のうちの1人 】からの脱却は重要でそのためには、個人的な特徴のアピールが有効です。
面接官に『こいつ、なんかいい奴だな』とか『こいつ、なんかおもしろいな』とか思われるようにすることが重要で、くれぐれも、『こいつなんか嫌だな』とはならないように目立ちましょう。

面接官が1日に何十人と面接することを想像してみてください。面接終了後に、『今日、どんな人がいたっけ』と思いだします。まったく思い出せない大多数のうちの1人にならないことが大事でこれを目標としてください。

また面接官は、【 話の内容そのもの 】と同じかそれ以上に【 話しているあなた自身 】を評価対象とします。
この【 話しているあなた自身 】とは何を指すのかというと、表情や口調などのすべてです。
この部分を練習しない就職活動生は非常に多いですが、鏡の前で自己PRの練習をすることは必須といえます。少なくとも自然な笑顔と、はきはきとした口調は大丈夫なのかを確認、練習しておきましょう。
アナウンサーを目指すのでない限り、この練習は数回、普通にできるぐらいまででOKです。この項目は加点を目指すというよりも、減点されないための項目です。

コミュニケ―ション力が高いと感じさせる為に大事な事

最後に面接における究極の要素【 コミュニケ―ション力 】についてです。
あらゆる企業が、コミュニケーション力が高い人を欲しがっています。
さて【 コミュニケ―ション力が高い 】とはどういうことなのでしょうか。

企業は面接において以下を見ています。

  1. 話しやすい雰囲気の人かどうかをみます。
  2. その場での会話での印象で合否を決めます。

1は、1つ前の「笑顔やはきはきとした口調」と被る要素です。

2が重要です。企業が面接で求めているのは、用意してきた答えを再生する機械ではなくて、会話です。
会話とは、その場で生成されていくものです。

面接において企業は、志望動機や自己PRを学生から聞きますが、それ以外の学生の素がでるような質問もしてきます。そこで、どれだけきちんと面接官と会話を楽しめるか、これが面接における最重要項目といえるでしょう。

様々な面接の質問とその模範回答例が100個くらい列挙されているものも見かけますが、あれは読まないことをおすすめします。用意してきた答えを再生する機械では面接官に悪印象しか与えないからです。

ある程度用意しておくべきは、履歴書やエントリーシートにも書くであろう、趣味・特技についてです。
これについては何を聞かれてもきちんと自分の思いが伝わるように準備しておくべきでしょう。
面接で趣味について聞かれたら自然な会話をして好印象を持ってもらう大チャンスです。自分の得意分野の話ですから、決して独りよがりにならないように、面接官にも興味が湧くように話をしましょう。
また、面接時に特に高評価となるポイントを挙げておきます。

などと呼ばれるものです。
あなた自身の経験で、部活の後輩のことを思いだしてもらうのが最もわかりやすいでしょう。
面接官にとって、あなたは部活の後輩のようなものです。生意気なやつだな、と思った後輩のことを思い出してください。人のふり見てわがふり直せです。

※「礼儀正しさ」 「素直さ」 「愛嬌」は人生を豊かにするための必須要素とも言えます。就職活動に限った話ではありません。

まとめ

最後に就職活動にたった1つの解答はない、ということは肝に銘じて欲しいと思います。
「就職活動の道しるべ」として、あなたが努力すべき方向性を記してきました。しかし、あなたならばこうすればいいよ、という「答え」を提示することはできません。そんなものははじめからないからです。
みなさま1人1人が、就職活動を通じて様々なことを感じ、考えて、無事就職活動を終えられることを願います。

→ 3:就職活動中にオススメ書籍はこちら

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