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問題
喫煙者率で見ると、日本人の成人男性の平均喫煙者率は30.3%でした。
これはピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、48年間で53ポイント減少したことになります。
さらに年代別にみると、最も喫煙者率の減少傾向が見られる60歳以上は21.1%で、ピーク時(昭和41年)より57ポイント減少しました。
また、平成26年の喫煙者率が最も高い年代は40歳代で38.5%、最も低い年代は60歳以上でした。
これに対し、日本人の成人女性の平均喫煙者率は9.8%であり、ピーク時(昭和41年)より減少していますが、ほぼ横ばいといった状況です。
平成26年の喫煙者率が一番高い年代は40歳代の14.8%、最低は60歳以上の6.3%でした。
(1)文中で述べられている内容と一致するものは、次のア、イ、ウのうちどれか。
- ア:昭和41年の日本の60歳以上の男性は、約4分の3が喫煙者であった。
- イ:平成26年の日本人の成人全体で、喫煙率が最も低い年代は60歳以上である。
- ウ:ピーク時の成人男性の喫煙者数は約4000万人である。
A:アだけ B:イだけ C:ウだけ D:アとイの両方
E:アとウの両方 F:イとウの両方
(2)文中で述べられている内容と一致するものは、次のア、イ、ウのうちどれか。
● ア:平成26年の日本人の成人人口は約1億人である。
● イ:喫煙者率は今後も減少していく見込みである。
● ウ:昭和41年の日本人の成人男性のおよそ6人に5人が喫煙者であった。
A:アだけ B:イだけ C:ウだけ D:アとイの両方
E:アとウの両方 F:イとウの両方
解答
(2) E
解説
まず文を読みながら、以下のように表に整理します。
昭和41年 | 平成26年 | |
成人男性全体の喫煙者率 | 83.7% | 30.3%=約1500万人 |
男性 60歳以上の喫煙者率 | 21.1+57=78.1% | 21.1% (最低) |
男性 40歳以上の喫煙者率 | 不明 | 38.5% (最高) |
成人女性全体の喫煙者率 | 10%程度 | 9.8%=約520万人 |
女性 60歳以上の喫煙者率 | 不明 | 6.3% (最低) |
女性 40歳以上の喫煙者率 | 不明 | 14.8% (最高) |
(1)解説
順に検証していきます。
- ア:昭和41年の日本の60歳以上の男性は、約4分の3が喫煙者であった。
4分の3は75%なので、これは文中の内容と一致する。
- イ:平成26年の日本人の成人全体で、喫煙率が最も低い年代は60歳以上である。
60歳以上は、男性、女性それぞれで喫煙率が最も低いので、日本人の成人全体で喫煙率が最も低い年代は60歳以上であり、これは文中の内容と一致する。
- ウ:昭和41年の成人男性の喫煙者数は約4000万人である。
昭和41年の成人男性の人口が不明であり、喫煙者数は不明である。これは文中の内容と一致しない。
よって答えはDです。
(2)解説
順に検証していきます。
- ア:平成26年の日本人の成人人口は約1億人である。
平成26年の日本人の成人男性の人口は、約1500万人÷0.303=約5000万人
平成26年の日本人の成人女性の人口は、約520万人÷0.098=約5200万人
よって、平成26年の日本人の成人人口は、約5000万人+約5200万人=約1億人
であり、これは文中の内容と一致する。
- イ:喫煙者率は今後も減少していく見込みである。
これは事実かもしれないが、この文からはわからないことである。
よって文中の内容と一致しない。
- ウ:昭和41年の日本人の成人男性のおよそ6人に5人が喫煙者であった。
昭和41年の日本人の成人男性の喫煙者率は83.7%であり、これはおよそ6人に5人が喫煙者である(5/6=0.83…)。
これは文中の内容と一致する。
よって答えはEです。